初期USA製 OVATION 1111 純アコースティックモデル ハードケース付コンディションについて
Ovationのアコースティックギター『スタンダード・バラディーア』の出品です。
1980年代のエレアコブームの筆頭であるOVATIONですが、最初期はピックアップを搭載しない純粋なアコースティックギターを製作していました。
今回出品する『Model.1111 スタンダード・バラディーア』はメーカーにとって記念すべき第一作目の製品で、ここから伝説が始まっていきました。
シリアルナンバーから1970年代中頃のUSA製の製品とわかります。この後のエレアコブームで大量生産されるようになる前夜のこの時期までのオベーションは、古参メーカーであるMartinやGibsonにはない創造性の中に古き良きアメリカ町工場の手作り感が混ざり合って、なんとも言えない良い雰囲気があります。
オベーションはとにかくエレアコの印象が強すぎて(しかもUSAではなく廉価版の)、1960〜1970'sの初期USAオベーションの純アコースティックモデルには触れたことのない方が大半だと思いますが、実際に鳴らしてみるとボディの厚みも相まって非常に良い箱鳴りをします。
トップはよくあるスプルースですがバックがアーチ状の樹脂素材なので、マホガニーやローズウッドとはまったく違う鳴り方で、私が所有した木製ギターの中ではGibsonのメイプルボディのギターが近いと感じます。
トップ:スプルース単板
バック:リラコード
ネック:マホガニー\u0026ウォルナット\u0026メイプルの5P積層構造
指板:エボニー
ペグ:Grover 102
付属品:写真のハードケース
コンディションについて。
トップ板には波打ちとブリッジの下と指板脇にオベーションの持病であるクラックがあります。これはトップの木材とバックの樹脂素材の縮率が違うために起きる現象で、古いオベーションではほぼ避けられません。
ネックはやや波打ちがありますが大体ストレートで、全体的に低めの弦高(12Fで1.8〜2mm程度)でエレキギター気分で弾けます。4〜6弦側の13Fあたりに音詰まりがありますが、低音弦のハイフレットは使用しないので私は支障なく弾いていました。トラスロッドは専用レンチがないため未確認です。
あくまでジャンクとして出品するので、気になる部分があれば購入後に各自で調整してください。
発送サイズの都合上、ハードケースに直接手下げ札で伝票をつけて送ります。
初期USA製 OVATION 1111 純アコースティックモデル ハードケース付コンディションについて
初期USA製 OVATION 1111 純アコースティックモデル ハードケース付コンディションについて